千葉県富津市 １軒１杯
梅乃家＠千葉県富津市ラーメン６００円にやくみ５０円 ２０１１年９月２３日
梅乃家は千葉の地ラーメンである「竹岡式」と呼ばれる調理方法の発祥のお店であり、昭和２９年（１９５４年）創業ですので既に５０年以上営業されていることになります。その創業当時から変わらない調理方法とは「生麺ではなく乾麺を使う」「ダシを取らずにチャーシューの煮汁をスープにする」ことです。お店自身で製麺する自家製麺や製麺所に特注するほど麺にこだわる最近のラーメン屋さん風潮はどこ吹く風、乾麺を使っているのはそれなりに理由があってこれからも使い続けることでしょう。
食べてみるとインスタントラーメンの食感なので最近の美味しい麺を食べている人にとっては美味しいとは感じられないでしょう。スープのダシに聞いたこともない食材を使ったり長時間煮込んだりするラーメン屋さんが多い中、チャーシューを煮込んだ醤油ベースの煮汁をお湯で割っただけというスープに味の奥行きも深みもあったものではありません。しかしながら決して不味いわけではなくて「あっさり」とか「さっぱり」とか感じながら飲み進められるのが不思議です。トッピングのチャーシューは煮汁の元ですのでスープとの相性は抜群、メンマは業務用ですがそれはそれで悪くありません。薬味として刻み玉ねぎが大量に乗せられていますがさらにトッピングしたのでこんもりと盛り上がっています。この玉ねぎは真っ黒のスープに実によく合ってとても美味しく感じられます。