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                15軒15杯

酒田市 2軒2杯

満月@山形県酒田市
ワンタンメン700円 2011年8月27日
ドンブリすり切れ一杯にスープが注がれていて、レンゲで飲んでみるともの凄くスッキリしてハッキリした煮干しダシ、なんですかの煮干しダシは。都内にはこのスープより遥かに濃い煮干しダシを出すお店もありますが、それは単に煮干しが濃厚なだけで澄み切ってはいない、水との相性が考え抜かれていない、と思います。どちらも旨いけど、ワインの赤と林檎の赤が違うように、この煮干しスープは煮干し以外のダシが煮干しの味を出すためだけに合わせられています。麺は低加水の平打ち麺でいわゆるピロピロした食感、スープの吸い上げがとても素晴らしいです。主役がスープならば準主役はワンタン、ワンタンはお店の数だけ種類がありますけど、ここのワンタンは皮が極薄、薄すぎて透けて新聞紙の文字が読めるほどです。薄いのでスープを良く吸ってとても美味しい、つまりはスープを味わうためのワンタンということ。チャーシューは薄手であくまでも脇役、メンマ、青ネギ、黒胡椒が僅かに振りかけられていました。
新月@山形県酒田市
酒田のラーメン550円 2011年8月27日
先の煮干しを構えてスープを飲んでみたら最初に鶏ガラ、続けて煮干し、またまた鶏ガラ、そして煮干し、と色々なダシが複雑に混じり合った味わい。青は藍より出でて藍より青し、ということでしょうか、藍も青もかなりレベルが高いですけど。中太の縮れ平打ち麺は良くスープを吸い上げてこれまた旨い、スープによく合っていますね。チャーシューは二枚、煮豚系で特出した特徴はないけれどこれで充分です。

南陽市 1軒1杯

龍上海本店@山形県南陽市
赤湯からみそラーメン780円 2011年8月27日
濃い朱色のレンゲでスープを飲んでみると、豚骨とも鶏ガラとも野菜出汁ともどれ一つとして特出していないけれども引っ込んでもいない複雑に混ざり合った味わい、混ざり合って「龍上海の味」になっています。この味わいがこの店を数十年に渡って営業を続ける原動力になり、八店舗もの支店展開を可能にしたのだと思います。太い平打ち麺は大きくうねっていてかなり旨い、やっぱりラーメンだからスープが美味しくても、トッピングが素晴らしくても、麺が美味しくなければダメだと思うんだけど、やっぱり麺も美味しいです。大盛りオーダーの人が半分くらいいるのにもうなずけるくらいの味わいです。トッピングはメインとして赤味噌はニンニクが良く効いていて、辛さも充分、初めは混ぜず、少しスープを味わったら混ぜて、美味しく楽しめます。他は柔らかいチャーシュー、コリコリしたメンマ、ネギになると、ずっと前からこのスタイルなのかなぁ。

山形市 6軒6杯

大沼食堂@山形県山形市西原
中華そば550円 2014年3月22日
山形ラーメン四天王、先ずは西の雄から。
スープは豚ガラ、鶏ガラの出汁スープと思われるけど、口当たりがかなり薄いけれども、喉を過ぎた辺りからじんわりと旨味が伝わってくる。中太麺は僅かに固めの仕上がりで食べやすいのですが、値段以上に量が多い。大きなチャーシューは二枚入っていて食感は固め、細切りメンマは多め、蒲鉾はなるとの代わりなのかな、スープに溶けてしまう板海苔、白ねぎ。
いさご食堂@山形市泉町
手打中華600円 2014年3月22日
山形ラーメン四天王のラストである北の雄。
角盆には沢庵が付けられていました。スープは豚ガラ、鶏ガラがしっかり煮出されていて、先の雪山の風景がそこはかとなく思い出されます。大きく縮れた手打ちの太麺はスープとの絡みより麺の味、食感優先の位置付け、量も(他店に比べて)少なめなのでスープの中を泳いでいる感じです。トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギ、板海苔と実に食堂らしい組み合わせです。
栄屋本店@山形県山形市
冷し栄らーめん1000円 2011年8月28日
透明なガラスのボウルに盛り付けられていて、そのトッピングは厚切りキュウリ、サニーレタス、トマト、メンマ、キヌサヤ、モヤシ、パセリ、コーン、チャーシュー、蒲鉾、半身のゆで玉子、むき海老、海苔。ドンブリ全体に大量の角氷が乗せられていて、これぞ山形の冷しラーメンなのでしょうか、すんごいなぁ。トッピングは食材の味を活かしてあるので説明は省きますが、スープは牛骨ダシをベースに魚介を効かせてあってとっても美味しい。中太麺は芯まで冷えているのに固い部分が全く感じられない絶妙な茹で加減、スープによく合いますし、トッピングと一緒に食べてもとても美味しいです。時間があれば暖かいラーメンも、いや、冷しの別メニューも、食べてみたいんですけど、それはまた今度の楽しみにとっておくことにします。残ったスープに沈んでいるコーンを一つ一つすくい上げて全部食べてからご馳走様でした。
麺藤田(めんどうだ)@山形県山形市
つけ麺800円 2011年8月27日
店主さんはづゅる麺池田@目黒で修行されてのこと。「めんどうだ」との読み方は「面倒くさい」という意味ではなく、手間暇掛けて打った麺を「この麺どうだ」という意味とのこと。
つけ汁は鶏ガラをメインに鮮魚を含む魚介系、都内では充分受け入れられている味ですが山形ではどうでしょう。真ん丸でツルッとした中太麺は自家製麺でとても美味しいです、こだわっているだけありますね。トッピングはつけ汁に沈められているのですが、小切りのチャーシュー、メンマの代わりにキクラゲが使われているのが面白いですね。食べ終わってからスープ割りをお願いし、汗をびっしょりかきながらご馳走様でした、とても美味しかったです。
八幡屋@山形県山形市大字平清水
中華そば500円 2014年3月22日
山形ラーメン四天王の東の雄。
スープはこれぞガラスープと言った味わいで、私程度の舌では、鶏か豚か牛かよく分かりません。平ざるで湯切りされた中細麺は食べやすさ優先の柔らか仕上げ、いい感じですね。チャーシューはかなり固いオールドスタイル、蒲鉾は半切りにして一口サイズ、メンマ、薬味ネギ、板海苔に白胡椒を乗せてある意味が分からない。
吉野屋食堂@山形県山形市富の中
塩味ラーメン600円 2014年3月22日
山形ラーメン四天王としては南の雄。
ドンブリの底まで透き通った鶏ガラスープはかなり塩辛い仕上がり。先の店に続いてこの店の中太麺もかなりの麺量、150gかそれ以上はありそうです。先の店に続いてこの店はさらに具だくさん、脂身の少ないチャーシューが二枚、細切りメンマが数本、小さい板海苔、蒲鉾に薬味ネギと麺が見えないほど。

新庄市 4軒4杯

一茶庵本店(いっさあん)@山形県新庄市
中華そば600円 2013年7月27日
やや濁った豚骨スープにきりっと効かせた醤油ダレを合わせてあり、ちょっと濃く感じながらももう一口、もう一口とレンゲが進んでしまいます。噛み応えのある固め茹で加減の縮れ細麺が小ぶりの丼にぎゅうぎゅうに押し込められていて、それでいて全く食べづらくないのは麺とスープの相性が良いからでしょう。トッピングと分ける必要がないほどスープに馴染んでいるチャーシュー、細切りメンマ、板海苔、薬味ネギ。
らあめん梅屋@山形県新庄市
モツらあめん600円 2013年7月27日
なぜこんなにドンブリすり切り一杯に注いであるか理解出来ない大量のスープ、透明度が高くて底に沈んだ麺やトッピングが見渡せます。味わってみると鶏ガラ、豚ガラ、野菜等々の出汁に薄めの醤油ダレを合わせつつ後味はすっきりしていてとても美味しいです。中太麺は食べやすいように少し短めの裁断で、スープとはあまり絡みませんが、麺を食べ、スープを飲んで、トッピングを食べて、と味わえばいいのではないでしょうか。肝心のモツは鳥モツ、レバーや砂肝だけでなくキンカンまで入っていて、冷凍物を煮たのではなく生のを使っているとしか思えない味わい。他には板海苔、かまぼこ、薬味ネギが乗せられています。
麺武者@山形県新庄市
麺武者らーめん680円 2013年7月27日
魚介系白湯スープと紹介されていて、薄い茶色ながらしっかりとした魚介出汁スープ、長時間かけて煮出した豚骨出汁スープのWスープ、くどく重くなりがちですが無化調と言うこともあって後味がすっきりしています。特出した美味しさではない反面、酷い下ブレもあり得ないでしょうから、幅広い年齢層に受け入れられていることでしょう。中太縮れ麺は自家製麺で、スープとの絡みもよく、するすると食べられます。トッピングはオーソドックスにチャーシュー、メンマ、なると、板海苔、青ネギ、特出したトッピングは無いけれども特別に食べ手を選ぶ食材もない。
中華そば末広@山形県新庄市末広
スタミナラーメン550円 2015年7月27日
スープは透き通ってますけど、醤油ダレの塩気が効いていて、かなり塩辛い口当たりです。この鶏ガラスープにやや茹で時間長めの中細麺を合わせてあり、それ自体は何て事ありませんけど、鳥のホルモンが半羽分(?)トッピングされてます。ホルモンは砂肝やレバー、ハツ、他にも沢山、そしてキンカンも。ここまでトッピングされていて中華そばと同額、もっとトッピングして欲しい人のために「モツ増し」という裏メニューがあるとかないとか。

米沢市 2軒2杯

かまた食堂@南米沢(山形県米沢市)
いそあげ(中華)750円 2014年7月28日
スープは鰹節ダシがメインで、冷たく冷やされていて、ゴクゴクと飲んでしまいそうなほど。自家製の手もみ麺はスルスルと食べられてとても美味しい、熱いスープにも問題無く合いそうですね。トッピングは天かす、ワカメ、カイワレ、刻み海苔、カマボコ、薬味ネギ、そして細かく刻んだ大葉が添えてあります。カマボコの上にはワサビも乗せられていて、食べている途中で溶けてしまって、自然に味変してくれます。
支那そば熊文(くまぶん)@米沢(山形県米沢市)
中華そば550円 2014年7月28日
鶏ガラと豚ガラの出汁に加えて煮干し出汁、煮干し出汁はえぐみを感じますが、「ウチは昔からこうで、これからもこうですから」との伝統の味わい。麺は多加水縮れ細麺、熟成させ過ぎて箸で持ち上げるとぼろぼろと崩れてしまいそうになりますが、これがいいんですよね。トッピングのチャーシュー、メンマ、海苔になると、必要以上に薬味ネギが散らされているのも米沢ラーメンの特徴かも知れません。スープはかなり量が多いのですが、すっきりした味わいにぐいぐいと飲んでしまいます。